以前の記事「BPO(Business Process Outsourcing)とは?」で、最近ますます注目を浴びているアウトソーシングの話をさせて頂きました。その中でも、データ入力などノンコアの業務やルーチン業務を外部委託することで、コストを削減し業務の効率をあげている企業が増えています。
コストを意識すると、国内よりもコストを下げられることから、海外アウトソーシング(海外BPO)をおこなう企業が増えてきます。今までは中国やインドが海外アウトソーシング(海外BPO)のメインでしたが、最近ではベトナムやミャンマー、フィリピンなどの地域へアウトソーシング先も拡大しています。
本日は、そんな海外アウトソーシングの動向と今後の見通しを、整理していきたいと思います。
海外アウトソーシング(海外BPO)の動向
まずは、海外アウトソーシング(海外BPO)とはどのようなものか、なぜ必要なのかなどを見ていきます。
海外アウトソーシング(海外BPO)とは
海外アウトソーシング(海外BPO)は、アウトソーシングは業務の一部を委託する、BPOはある業務プロセスまるごと(企画/設計~実施など)を委託する違いはあるものの、自社の業務を海外の体制へ委託することを指します。またその委託先を国内ではなく海外にすることで、国内にはないメリットを享受することを期待しています。
業務内容は、データ入力などの簡単な内容から高付加価値の内容へと進化しつつあり、海外アウトソーシング(海外BPO)は単純な業務を委託するだけでなく、戦略的なパートナーという立場になりつつもあります。
海外アウトソーシング(海外BPO)が必要なわけ
もともとアウトソーシングやBPOはコア業務以外を外部に委託することにより、コア業務に集中し業務効率をあげることが目的でした。
また現在日本では国内市場から海外市場への進出をしている企業が多くあり、またその逆も多くなってきています。そのため自社で全てのオペレーションをしていたらグローバル競争を勝ち抜く必要があることもきっかけになっています。
これからの企業にとっては、自社のリソースをコア業務に集中させ、その他の業務はコストを見ながらアウトソーシングし、競争力を高めていく必要があります。そのなかで、特にコストが安くさらにスキルがあがっている海外アウトソーシング(海外BPO)にも注目が増しています。
海外アウトソーシング(海外BPO)の今後
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社が実施している国内BPOサービス市場予測によると、2022年にはBPOサービス市場規模は8,769億円になるといわれています。この数字は伸び続けており、今後も伸びていくことが予想されます。
日本は少子高齢化で、長い目で見ると日本人労働者の数は減少していくとみられています。今後、労働力の数が少なくなっていくと、その穴を埋めるために海外アウトソーシング(海外BPO)の需要が高まっていくと考えています。
人材を自社で採用・育成・定着させる費用も増加傾向にあるため、このコストのかわりに、近年ではミャンマーやベトナムなど、人件費を安くおさえられる国への海外アウトソーシング(海外BPO)需要が高まっていることがあります。
また、これまでは中国やインドの企業への評価が高かったのですが、ミャンマーやベトナムなどの国で語学力やITスキルなどが上昇していることから評価が高まりつつあります。これまで中国やインドのBPOを使っていた企業が、ミャンマーやベトナムなどの地域にシフトチェンジをすること増えていくと考えます。
ASEAN地域、特にミャンマーやベトナムなどは、日本と違い若い労働力が豊富な国です。人の増員や維持など継続的な委託を考えると、労働力の確保の面でも優れていると考えられています。
最後に
日本企業において、今後も海外アウトソーシング(海外BPO)を使う動きは増えていくと感じています。今すぐ委託するかの判断は別にあると思いますが、どの業務がコア業務で、どの業務は外部に委託できる可能性があるのかを検討していくことは必要になってきていると感じています。
弊社では、海外アウトソーシング(BPO)を展開しておりますので、お困りごとやご不明な点等をお気軽にお問い合わせ下さい。担当者より折り返しご連絡させていただきます。