1. HOME
  2. メディア
  3. ミャンマー
  4. 円安でBPO業界はどうなった?為替レートとBPOの関係

円安でBPO業界はどうなった?為替レートとBPOの関係

neage

最近のニュースでは、急速に進む円安についての話が多くなっています。
海外旅行に行くと現地通貨に交換するレートがいくらか?など気にすると思いますが、個人の生活でも、海外から輸入をしている製品は価格が上がることも影響しています。

値上がりの話はニュースでも騒がれていますし、私たちが普段購入しいている日用品や食品も値上がりをしているので、この影響を肌で感じている方も多いと思います。

今回は、昨今の為替変動がビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO:Business Process Outsourcing)の業界にどのような影響があるのかを、実際の数字を見ながら整理していきたいと思います。

円安が進むとどうなるのか?

まずは円安とか円高は何かを、日本銀行のサイトから見てみると以下の内容になります。

「円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。」

出典:日本銀行サイトより抜粋

つまり外国為替市場における通貨の交換レートのことで、海外旅行に行くとこのレートと直面することになります。例えば1万円をドルに交換しようと思う場合、今まで1ドル=100円のレートでは100ドル交換できますが、円高になり1ドル=50円になれば200ドル交換できます。逆に円安になり1ドル=200円になれば50ドルしか交換できません。

企業活動の中では、円高になると海外のものを買うときには有利に、円安になると海外へものを売る時には有利になります。これは直接的に自社製品を売るときや海外の商品を購入する時だけでなく、間接的に海外から仕入れている原材料高騰の影響で、他の仕入価格が高騰するなどの影響もあります。

BPOの視点で考えると、海外の労働力に対する対価を払っていますので、輸入と同じように現地通貨と比較して円高になるとメリットが大きくなります。

データで見る他の国との為替レート

では、各国の通過と比較した実際のレートを見てみます。データはGoogleFinanceの5年間のデータから見ていきます。

まずはアメリカドル/日本円を見ていくと、ここ1年での円安が目立っていますが5年間では113円→147円と円安になっています。

usd_jpy*画像:GoogleFinence

続いて中国人民元/日本円を見ていくと、2020年から上昇を続け5年間では17円→20円と円安になってます。

gen_jpy*画像:GoogleFinence

続いてインドルピー/日本円、タイバーツ/日本円、インドネシアルピア/日本円、ベトナムドン/日本円、フィリピンペソ/日本円とみていきますが、全体的に円安基調の中で特に2021年ごろを境に大きく円安になっています。

ind_jpy*画像:GoogleFinence

thb_jpy*画像:GoogleFinence

inr_jpy*画像:GoogleFinence

don_jpy*画像:GoogleFinence

php_jpy*画像:GoogleFinence

最後にミャンマーチャット/日本円を見ていると、今までの国とが動きが違っている点と、円高になっている点が見て取れます。

mmk_jpy*画像:GoogleFinence

BPOは輸入と同じで円高になると相対的に委託費が下がるメリットが大きくなりますが、円安になると委託費の増加などデメリットが大きくなります。このデータを見ていると、ミャンマーへのBPOや外部委託はメリットが大きい状況になっています。

 最後に

今回は通貨の交換レートから、BPOの委託先としてミャンマーはメリットが大きいことがわかりましたが、それ以外にも魅力はたくさんあります。

 国内人材不足、人件費の高騰、海外の委託先量も高騰となると、新たな委託先を探すニーズも出てくると思います。当社では、ミャンマーBPOサービスとして各種委託業務やご相談を承っておりますので、ご興味がある方は、お気軽にお問合せください。

弊社のサービス紹介

「海外BPOサービス」

「オフショア開発(画像加工)」

「AI向け教師データ作成(海外アノテーション)」

「海外データ入力/加工サービス」

お問い合せはこちらから

 それではまた

 アンドファン株式会社

中小企業診断士 田代博之