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話題のClubhouseはビジネスで活用できるか?

Clubhouse

2021年に入り、音声SNS「Clubhouse」が急速にユーザー数を伸ばし、ニュースやSNSで多くの話題を集めています。また現在は有償サービスなどがないため、これからどのようにマネタイズの手法が出てくるのかという点でも注目を浴びています。

もう一方で、代表的なSNS(FacebookやTwitterやLINEなど)では、多くの企業が活用していますが、果たしてClubhouseはビジネスに役に立てることができるのか?という疑問も出てきます。

本日は、そもそもClubhouseとは何か?使ってみてどうか?ビジネスに活用できるのか?を整理していきたいと思います。

音声配信SNS Clubhouseとは?

Clubhouseは音声配信SNSと呼ばれていて、主に以下の特徴があります。

  • 音声のみを配信する
  • 録音は禁止されている
  • 実名で登録する
  • 参加には招待が必要になる

一番の特徴は、今までのSNSがテキストや画像、動画などを配信していましたが、Clubhouseでは音声のみを配信します。イメージでいうと、個人でラジオ配信できるアプリでしょうか。録音禁止で配信内容を口外することは禁止になっているため、オフレコ的な話が聞ける(可能性がある)ことも、魅力の一つになっています。

参加するためには、現在は招待制を取っているため、既に参加している方から招待をもらう必要があります。この招待の権利を販売している人もいるようですが、徐々に緩和されている様子も見受けられるので、時間が経てば飽和状態になると考えます。

基本的に実名で登録されているため、知り合いを探すことも容易ですし、芸能人や有名人を探してフォローすることも可能です。また招待された人がプロフィールに記載されるため、つながりが見えるところも特徴になっています。

音声配信を行うためには、ルームを作成し参加対象者(Open/Social/Closed)を選んでリアルタイムに作成することもできますし、事前にスケジュールしフォロワーにお知らせすることもできます。

また音声のみの配信で、バックグラウンドで再生することができるため、「ながら聞き」にも適しています。

Clubhouseを利用してみた感想

私はClubhouseに招待いただき、さっそく試してみましたので、その感想をまとめていきます。

第一印象としては、ラジオを聞いている感覚に近く、PCで作業をしながら緩く聞くのには適していると感じます。またスピーカーは飛び入り参加なども可能なため、意外なつながりが見えたり、良くも悪くも話が思わぬ方向に飛んだり、ラジオとは違った偶発性の楽しみもあります。

またビデオ会議と違い顔を映すことがないため、夜や外出先でも気軽に参加できるメリットが大きいと思います。スピーカーをする場合も気軽にスケジュールを立てて、気の合う人と話すことができるため、今までのSNSとは違った楽しみがあるように感じました。

ただ気軽にルームを作って話をすることができる反面、話の内容や方向性が定まっていないと、聞いている側からはなんだかよくわからない話をダラダラと聞くことになる場合があります。この辺りは注意しながら話をする必要があると感じました。

Clubhouseはビジネスに活用できるのか?

ようやく本題ですが、例えばClubhouse内でのマネタイズだけでなく、ビジネスの中で活用できるのかを考えてみました。

結論としては今までと違った試みができる可能性を感じています。

例えば、ユーザー会として活用して、商品の感想や意見、新たな使い方など、生の声を聞く場として活用することができます。企業としては、生の声を拾い上げることができ、リスナーは商品のリアルな声を聞くことを求めているため、見込み客となりえます。

ただブログやYOUTUBEのように、WEB上に記録が残らないため、コンテンツを積み上げることが難しく、今までのWEBコンテンツと違って手間(コスト)がかかってしまうことが考えられます。

この辺りは、使い分けだと思っており、いつでもどこでも見られるコンテンツと、その場限りだからこその良さや偶然のつながりを活かした活動と、切り分けて考えていくことがうまく活用できるコツだと感じています。

最後に、現状で他のSNSと違って企業アカウントを作ることができないため、企業として活用するとしても、活動は個人としてすることが必要な点は注意が必要です。

最後に

新しいプラットフォームやサービスの登場は、いろんなことを考えるきっかけになるため、私としては歓迎しています。。必ずしも役に立つことばかりではありませんが、一度タイミングを失ってしまうとドンドンと遅れていってしまうため、旬な時や気になった時にすぐ試してみるようにしています。

ITの分野は、技術の進化やサービスの登場が目まぐるしく変わる業界ですが、様々なトライを行っていくと、自社に対して何が役に立つのかが見えてくることも多くあります。

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それではまた。

アンドファン株式会社

中小企業診断士 田代博之