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最新技術は中小企業で活用できるのか?

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おはようございます。

昨今、IoT(Internet of Things)、AI(Artificial Intelligence)、RPA(Robptic Process Automation)などの最新技術について、ニュースでもよく取り扱われているため、耳にする機会は多くなってきたと思います。

ところが、事例として出てくる話は大手企業が多く、中小企業の話が出てくることはまだ少ないように感じています。

こちらの「IoTの認知率と活用率を探ってみる」記事で書いたように、実際中小企業における活用は、ほとんど進んでいない状況です。

そんな最新技術(IoT/AI/RPA)について、中小企業における活用を目指して、先日からセミナー資料の作成を行っているので、そもそも最新技術(IoT/AI/RPA)とは何かという点から、活用のポイントまでを、全2回でまとめてみたいと思います。

最新技術はなぜ流行っている?

ますは最新技術(IoT/AI/RPA)の話はニュースなどで聞くものの、なぜこんなに流行っているのか?の観点からご紹介していきます。

ポイント①:ICT市場の成熟化

これは携帯電話やスマートフォン、ノートPCなどが広く普及し、一人で複数台所有することも珍しくなくなってきました。それに伴い、これからの人口減少の時代で、市場の伸びを考えると新たな市場を模索したい、経済的な要因があります。

そこで今までの、人同士の通信ではなくモノ同士を通信させることで、新たな成長市場を獲得することができます。

ポイント②:技術の進化

ハードウェアにおいては、高性能化、省スペース化、低価格化の流れが進み、性能のよいハードウェアを安価な値段で手にすることができるようになりました。またソフトウェアについても、無料で利用できるものが増え間口が拡大した、技術的な要因があります。

ポイント③:設備老朽化や人出不足

市場のニーズとして。設備やインフラ等のメンテナンスが必要な状況があります。これらに対して今までのやり方では難しい、または効率が悪い面があり、新しい技術の活用が求められています。

また人手不足による効率化や自動化のニーズや、高齢化に伴う技術承継などの市場的な要因からのニーズも出てきています。

最新技術とは?

IoTって?

IoTはInternet of Thingsの略で、モノのインターネットと呼ばれています。このブログでも紹介しているので、何となくイメージできるかもしれませんが、多くは課題解決の手段として利用され、主に以下の3つの観点で検討されます。

  • モノの状態を知る
  • モノを操作する
  • モノ同士の連携をする

私が思う大きなポイントは、センサーなどのHW単価が下がり、またネットワークにかかるコストも低減しているため、「アナログをデジタルに変換する」「遠方の状況を把握する」ことができる点にあると思っています。

これらにより、例えば店舗にカメラを導入して遠隔から来店状況や在庫状況を確認したり、倉庫温度を測って適切に管理したり、職人さんが経験と勘で作業を行っていることを数値化して技能承継に役立てたりと、様々なことに活用することができます。

AIって?

AIは「Artificial Intelligence」の略で、人工知能と呼ばれています。いまだに明確な定義は存在していませんが、人間と同様の知的な処理能力(推論/探索など)を持つシステムのことを指します。

AIはその処理能力によって大きく4つのレベルに分かれています。

  • レベル1:シンプルな制御のみ:エアコンの温度調整など

  →あらかじめ決められた動きを言われた通りに実行する

  • レベル2:古典的な人工知能:お掃除ロボット、チャットボットなど

  →状況に応じてルールにのっとり複雑な行動をする

  • レベル3:機械学習を利用:検索エンジンや渋滞予測など

  →とても多くのサンプルデータを基に入/出力のパターンを学習

  • レベル4:ディープラーニングを利用:

  →特徴量を自分で学習する

私が思うポイントは、各種入力データをベースに「この時はこうする」の判断や、このデータの傾向から「この可能性が高い」ことを予測することができる点にあると思っています。

これらにより、例えば売上や天気データなどから販売予測を行ったり、機械の稼働データやセンサーデータから故障予知を行ったり、顧客の行動から広告を自動配信したりと、人間の判断を助けることができます。

RPAって?

RPAは「Robptic Process Automation」の略で、業務プロセスの自動化のことを指します。あらかじめ決まった操作/手順に沿って自動的に動作するもので、AIでいうとレベル1:シンプルな制御のみとなります。

私が思うポイントは、PC上で行うすべての作業を「正確に実行できる」ことと「自動化」出来る点にあると思っています。PC上で行われている動作のほとんどは自動化することができ、例えば伝票処理や請求処理、システムへの自動登録など、定型的に決まった動作を自動化する時に用いられます。

最後に

今回は、最新技術(IoT/AI/RPA)とは何か?までで終わってしまいましたが、次回は活用に向けてポイントや注意事項などをまとめていきたいと思っております。

新しい技術といっても、よく見ると既存の技術の延長であったり、提供の形が変わっただけであったりと、今までと大きく変わらないこともあります。取っつきにくい部分もあると思いますが、少しづついいお付き合いをしていって下さい。

それではまた。

アンドファン株式会社

中小企業診断士 田代博之