おはようございます。
スマートフォンの普及もあり、海外旅行の際に必要な情報はインターネットを経由して簡単に調べることができるようになりました。しかし海外旅行ではインターネットに接続する通信回線が問題になることがよくあります。
その時役に立つのがWiFiスポットなのですが、実際どこにあるのか、どの程度のスピードが出るのかなど、まとまった情報を得ることはなかなか難しい状況にあります。
そこで今回は、ヤンゴン市内の非正規ソフトウェアショップで売られているソフトウェアを片っ端からウィルスチェックした「ミャンマー(ヤンゴン)のITセキュリティ事情を調査」に続き、新たな「片っ端から」シリーズとして、ヤンゴンダウンタウンのWiFiスポットを徹底調査した結果をお届けします。
ヤンゴンフリーWiFiスポットと詳細
ヤンゴンダウンタウンでフリーWiFiがあるスポットになっています。
WIFIスポット
また詳細の数値結果は、以下の通りです。
downloadとuploadは通信速度で単位は「Mbps」となり大きいほど良い、pingは応答速度で単位は「ms」となり小さいほどよくなっています。
download | upload | ping | |
Caffa(Myanmar) | 11.30 | 14.13 | 3.67 |
Yangon Language Cafe | 8.29 | 7.98 | 15.50 |
Mr.Cafe | 7.80 | 9.68 | 9.00 |
EL CAFE | 7.20 | 7.55 | 49.00 |
GREEN BUBBLE | 7.18 | 4.45 | 3.25 |
KAFE IN TOWN | 5.87 | 10.44 | 6.00 |
Paradise | 5.33 | 5.53 | 13.33 |
HLA DAY | 5.04 | 1.54 | 16.33 |
MAHLZEIT | 4.61 | 6.54 | 44.67 |
LION WORLD | 4.45 | 5.49 | 30.00 |
Home Sweet Home | 4.44 | 5.36 | 17.00 |
SHWE DAGON PAGODA | 4.43 | 2.09 | 41.33 |
I Tea | 4.41 | 5.31 | 10.33 |
M M Tai Pei | 3.99 | 3.89 | 20.75 |
KFC | 3.86 | 3.91 | 14.33 |
GRAND LIBRARY | 3.71 | 1.91 | 43.33 |
The Phayre | 3.53 | 1.81 | 6.00 |
FREEDOM CAFE | 3.52 | 4.48 | 22.67 |
CITYBREEZE | 2.64 | 2.45 | 6.00 |
Sun Moon | 2.47 | 1.52 | 165.67 |
YANGON RAINWAY STATION | 2.11 | 1.01 | 6.00 |
FREEDOM CAFE | 1.77 | 1.85 | 7.67 |
TEALAND LANMADAW | 1.38 | 0.03 | 31.33 |
HAWII | 1.27 | 1.65 | 2.67 |
Bo Joke Aung San Market | 1.09 | 1.09 | 2.67 |
Junction City | 0.94 | 0.95 | 2.00 |
Deli Ruby | 0.67 | 2.05 | 52.67 |
ただ、ミャンマーの回線事情は回線速度だけでは語れません。
ヤンゴンWiFiスポットの実情
電力事情が原因か電波事情が原因かは不明ですが、途中で遅くなる、途切れる、場合によっては切れてしまうというのは日常的に起こっています。そこで、ヤンゴンでは通信速度がかなり早いと言われている回線から、日本のサーバに3日間Pingを打ち続けてみました。
パケット数: 送信 = 190162、受信 = 186461、損失 = 3701 (1% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):最小 = 38ms、最大 = 282ms、平均 = 62ms
全体を見るとそれなりの回線速度が出ていますし、大きな問題はないようにも感じますが、個別にpingの応答速度をプロットすると下のようになり、決して安定しているとは言えません。
また詳しく見ていくと、ところどころで通信が不安定な時間があることがわかります。
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =82ms TTL=43
要求がタイムアウトしました。
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =52ms TTL=43
要求がタイムアウトしました。
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =52ms TTL=43
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =50ms TTL=43
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =51ms TTL=43
要求がタイムアウトしました。
要求がタイムアウトしました。
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =179ms TTL=43
要求がタイムアウトしました。
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =82ms TTL=43
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =73ms TTL=43
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =186ms TTL=43
要求がタイムアウトしました。
xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =236ms TTL=43
この結果から考えると、ミャンマーで固定回線を選択する際に料金とカタログスペックのみで判断することはリスクが存在し、周りの口コミ等も参考にしながら慎重に選ぶことが必要だと考えます。
最後に
ちなみに弊社のヤンゴンオフィスではFortune Broadband、5BBなどを使っています。ご興味あればリンク先をご確認下さい。
次回はミャンマーのキャリア(MPT、Ooredoo、Telnor、最近はMytelってのも)を片っ端から徹底調査しようと検討中です。
その他、こんな情報もあるよとか、こういった調査をしてほしいとか、情報が間違っているなどが御座いましたら、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡頂くか、弊社スタッフまでお声掛け下さい。
最後に、以下は調査時に取った現地の写真と、通信速度を計測した際の画面になります。枚数が多いので、ご興味あればお時間ある際に確認してみて下さい。
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
今後とも弊社、及び「片っ端から」シリーズを宜しくお願いします。